今日を終えた夜、あなたはどう過ごしていますか?
仕事に追われて、気づけば1日が終わっている。
何かが足りないわけじゃないけれど、ずっと余白のない毎日。
そんなとき、「ちゃんと休めてる?」と、自分に問いかけたくなる夜があるかもしれません。
忙しい毎日を送る女性にとって、夜のひとり時間は、心と身体をリセットするための大切な時間。
そして、その時間をそっと整えてくれるのが、“色”の力です。
今回は、やさしく心をほどいてくれる「くすみピンク」の魅力と、
その取り入れ方についてお話します。
目次
くすみピンクがくれるもの。それは「安心」と「ぬくもり」
ピンクと聞くと「かわいい」「甘すぎる」といったイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが、グレーやベージュを含んだ“くすみピンク”は、幼さを抑えた大人の色。
やさしく包み込まれるような心地よさがあり、
安心感やリラックス効果をもたらしてくれる、色彩心理でも“癒し”の代表格です。
たとえば──
人との関わりに疲れた日
自分に自信が持てないとき
気持ちが落ち込んでいるとき
そんな夜に、くすみピンクの空間がそっと寄り添ってくれる。
言葉にならない感情を、ただそばにいて受け止めてくれるような存在です。
くすみピンクは「甘やかす」ではなく「ゆるめる」色
ピンクには副交感神経を優位にする働きがあるとされ、
身体の緊張をほどき、呼吸を深くしてくれる効果があるとも言われています。
でも、くすみピンクは“とろけるような甘さ”ではありません。
あくまでも、大人の余白を残した、静かなやさしさ。
だからこそ、忙しい大人の女性が「頑張りすぎた1日」を終える場所にぴったりなのです。
「誰かと比べるのをやめたい」
「肩の力を抜いて、自分に戻りたい」
そんな気持ちを、インテリアで支えるひとつの方法として
くすみピンクはとても心強い色になります。
くすみピンクをインテリアに取り入れる方法
「ピンクを部屋に…?」と聞くと、ちょっと勇気がいるように感じるかもしれません。
けれど、くすみピンクは主張しすぎない色。ベージュやグレーの延長線のような感覚で、空間にすっとなじみます。
✅ まずは、小物から始めてみる
気軽に取り入れられるアイテムはこちら:
クッションカバーやブランケット
夜、ソファに座ったときに目に入るやわらかな色が、1日の終わりにやさしさを添えてくれます。マグカップやキャンドルホルダー
好きな香りと一緒にくすみピンクのアイテムを置けば、見た目からもリラックスモードに。ベッドリネンやナイトウェア
眠る前に目に入る色が、睡眠の質にまで影響を与えると言われています。
✅ 雰囲気を統一するなら、壁面やラグに
より空間全体の雰囲気を整えたい方は、
壁に1枚だけアートポスターを
足元にふわりとラグを敷いてみる
など、視界に広がる面積を少しだけ増やす工夫を。
これだけで、お部屋の空気感がぐっと柔らかく変わります。
色の効果は「ちょっとだけ」の変化がちょうどいい
「色で気持ちが変わるなんて、本当に?」
そう思われる方もいるかもしれません。
でも、色の力はほんの少しだけ背中を押してくれるもの。
たとえば、疲れて帰ってきた日。
お部屋の中に、やさしくあたたかい色があるだけで
「今日も、おつかれさま」と自分に言えるような気がしてくるのです。
無理に前向きにならなくていい。
無理に何かを始めなくていい。
ただ、自分に戻れる時間をつくる。
そのきっかけを、色がそっと与えてくれる。
それが、「インテリア×心理学」で整える暮らしの魅力です。
今日を終えるあなたに、やさしい色を
夜というのは、ただ一日が終わるだけではなく、
「自分の気持ちを整える時間」でもあります。
仕事のこと
将来のこと
誰かとの距離感
自分の在り方
そんなモヤモヤと向き合うとき、色の存在がそっと寄り添ってくれる。
くすみピンクは、そんなふうに「あなたの夜」に静かに灯る色です。
大きなことを変えなくても大丈夫。
まずは、小さな色から暮らしを整えてみませんか?
\あなたの「帰りたくなる部屋」づくりのヒントになりますように/
【シリーズ:色でととのう、わたしの部屋】
第1回|静かな夜をつくる、やわらかな青(ブルーグレー)
第2回|くすみピンクで心ほぐれる部屋づくり(くすみピンク)