こんにちは!インテリアコーディネーターの櫻井あつこです。
前回は、「お気に入りのお部屋画像を集める」ことの重要性、そして「好き」だけでなく「嫌い」な画像からもヒントを見つける、プロの画像分析術についてお話ししました。
最終回となる今回は、明確になった「私だけの理想」の画像を、実際にどう活用していくのか、具体的なシチュエーション別にプロの視点からお伝えします。
目次
明確になった「理想の画像」を、あなたの味方にする!
あなたが集めて分析した「お気に入りのお部屋画像」は、もう単なる写真のコレクションではありません。それは、あなたの潜在的な「好き」と「理想の過ごし方」を言語化した、あなただけのオリジナルコンセプトブックです。
このコンセプトブックを効果的に活用することで、あなたの理想はぐっと現実的になります。
【活用術1:新築・リノベーションを検討している場合】
設計士や建築会社に共有する: 設計の初期段階で、あなたがイメージしている「ゴール(どんな空間でどんな風に過ごしたいか)」を、集めた画像とともに設計士や担当者に共有しましょう。言葉だけでは伝わりにくいニュアンスも、画像を見せることで格段に伝わりやすくなります。
具体的に言語化する: 単に画像を見せるだけでなく、「この写真の、この壁の色が好き」「このソファの座面の高さが理想」「こんな風に間接照明を取り入れたい」など、どの部分に惹かれるのかを具体的に言語化して伝えると、さらに的確なアドバイスを引き出せます。
【活用術2:インテリアを買い替えたい・新しく購入したい場合】
お店に持参して相談する: 家具屋さんやインテリアショップに行く際は、現在のお部屋の写真と、集めた理想の画像を持って行き、店員さんに相談してみてください。プロの店員さんなら、あなたの好みや部屋の状況に合わせて、最適なアイテムを提案してくれるはずです。
「全体像」を意識する: 一つの家具を選ぶ際も、その家具が置かれる部屋全体の「雰囲気」や「色合い」に合うかを確認しましょう。集めた画像を見ながら「この部屋にこの家具は合うかな?」と俯瞰して考えることで、失敗を防げます。
「理想」を叶えるための「共有」のコツ
誰かに相談する時、画像を「見せるだけ」ではもったいないです!せっかく集めた画像を最大限に活用するための「共有のポイント」をお伝えします。
「どんな気持ちになりたいか」を添える: 例えば、「このリビングのように、週末はソファでゆっくり過ごして、心が落ち着く空間にしたいんです」のように、画像から感じる感情や、その空間で叶えたいことを伝えると、相手はあなたの本質的なニーズを理解しやすくなります。
「この部分が好き」を明確に: 複数要素が写っている画像の場合、「この照明が好きなんです」「この観葉植物の置き方が素敵」「この壁の素材感に惹かれます」など、具体的にどの部分に魅力を感じるのかを伝えましょう。
「嫌い」も伝える勇気: 「このテイストは苦手です」「こういう色合いは避けたいです」といった「嫌い」の画像や情報は、プロが選択肢を絞り込み、あなたの理想から遠ざかるものを避けるために、非常に貴重な情報になります。
このように、単に見せるだけでなく、あなた自身の言葉で「好き」や「嫌い」、そして「どんな風に過ごしたいか」を伝えることで、あなたの自己理解が深まるだけでなく、相手もあなたの理想をより正確に把握し、的確なアドバイスや提案へと繋げることができます。
「理想の部屋」は、あなたの「好き」から始まる
今回は、「おしゃれな部屋へのファーストステップ」として、全3回にわたって、あなたの「好き」を見つけ、それを理想の部屋へと繋げる方法をお伝えしてきました。
「自分にはセンスがない」と諦める必要はありません。
まずは、ピンタレストやインスタグラムを活用して、心惹かれるお部屋の画像を「好き」も「嫌い」も集めてみましょう。そして、そこから見えてくる共通点や、あなた自身の感情を言葉にしてみてください。
明確になったあなたの「理想のイメージ」は、新築やリノベーションの計画、家具選び、そしてプロに相談する際、強力な羅針盤となります。
「私らしい心地よい空間ってどんなだろう?」「もっと具体的にイメージを固めたい」と感じたら、ぜひ一度、大阪のインテリアコーディネーターにご相談ください。あなたの「好き」を最大限に引き出し、理想の部屋を形にするお手伝いをさせていただきます。